本ブログでは“御社に入ってこういうことがしたい” という主張をするための記事を、様々な切り口から書いている。しかし面接では「うちの会社じゃ、そんなことやれないよ」と、主張の根幹をひっくり返されることもある。この記事では、そんな時の対応を説明する。
しっかり企業研究する
まず前提として、自分なりにしっかり企業研究することです。受ける企業がやってない分野や、撤退を考えてるような分野をテーマに「やりたいこと」を主張しても仕方ありません。そんなに難しいことじゃないです。企業案内のパンフレットをよく読めば、そんな失敗は回避できます。OBの話を聞くのもおすすめです。もちろん、もっと深い企業研究ができるのであれば、しておいたほうが良いです。入社してからのミスマッチも避けられますしね。
論理を組み立てる
次に、「御社に入って『私のやりたいこと』をやると御社にとって何が良いのか」という理屈を組み立てる。これはちょっと難易度高いですが、少なくとも第一志望では考えておかねばならないでしょう。理屈の組み立て方(論理の通し方)については、空・雨・傘という話を少しだけ書いておきましたので参考に。
開き直る
最後は、開き直ること。
前提をひっくり返すようですが、学生さんがする企業研究なんて深いわけないし、会社の中にいる面接官に比べたら、得られる情報だって限定的です。そんなことは面接官だって分かってる。
また、論理の組み立ても、社会人より長けている学生なんてそんなにいないでしょう。いや、学生さんでも自分なりの論理を組み立てるのは得意でしょうが、「誰が見ても『そうだよね』と思える論理の組み立て」って、かなりトレーニングを要します。これも面接官は分かってる。
だから、完成した理屈が完璧かどうかは、問題じゃないのです(※下記注)。「自分は、一生懸命こういう情報を集めて、それを元にこう考えた。」ということ自体が大切。面接で「うちの会社でそんなこと出来ないよ」と言われたって「僕が得られた情報からはこう考えました。違っているのなら、また考え直します」と開き直るのです。「え…」なんて真っ白になる必要はありません。しょーがねーだろ、分かるわけないじゃん、くらいの心構えでいいのです。
あとひとつ。「やりたいことやれなくても、その会社に入りたいのか」は考えておいたほうが良いかもしれませんね。そういうこと考えるの、ちょっと楽しいじゃないですか。会社に対して「こっちが受けてやってんだよ!」という感じで。そんな気持ちになれないよ、という人は、これを読んでみてください。
※注:一般的には「理屈が完璧かどうかは問題じゃない」ですが、あなたが論理性を強みにしている場合や、面接官が論理性を重視する場合、また志望度合いを推し量ろうとする場合は、なんとも言えません。お気をつけを。ったって気をつけようがないですけどね。結局、あなたができることと言えば、“自分の頭で頑張って考えること”です。
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