前回の記事で短所の分析はほどほどに、と書いたが、それでも、短所について考えておくべき事柄は確かにある。この記事では、短所について準備しておくことを説明する。
弱み、短所に眼をつぶるのは危ない
面接は、強みや長所を伝える場なのだから、短所の分析を一生懸命やるのは時間がもったいないです。でも、短所について聞かれることは十分ある。その時に一番大事なのは、慌てたり焦ったりしないことです。どうしたら焦らずにいられるかと言えば、少し準備しておけばいいのです。自分の短所は何か、短い言葉にして把握しておきましょう。
【point 1】短所を聞かれたら何を答えるか、ふたつくらい考えておく
短所を聞かれたときどう答えたらいいか
面接官「短所は何ですか?」
あなた「飽きっぽいことです」
面接官「そうですか。では次の質問。」
なんて展開は、まずありません。ほとんどの場合、「その短所をどう克服するつもりですか?」とか「短所についてどう考えていますか?」と聞かれるでしょう。それこそが、短所について考えておくべきことです。
ただし、どう答えたらいいか、なんて正解はありません。自分で、考えておきましょう。
と、いきなり突き放してしまいましたが、本ブログをよく読んでくれている方なら、ピンとくるかもしれません。そう。自己分析で得た、「自分の軸」を基に考えたらいいのです。
【point 2】短所への取り組みは、自分の軸を基に考える
「自分はこれこれこういう人間なので、この短所に対して、こう克服しようと思っています」ということです。もちろん克服じゃなくてもいい。短所をどうするかも人それぞれ。例えば・・・
- 人と仲良くなるのが得意ならば、「これが得意な人に頼みます」
- 粘り強さが強みなら「何度も粘り強くチャレンジして克服します」
- ポジティブがセールスポイントなら「強みをもっともっと伸ばすので、弱みは気にしません」
- 計画性をアピールするなら「1年後に克服するために、今こういうことに取り組んでいて、まずはこのレベルまで行くことが目標です」
という感じになります。分かってもらえたでしょうか。
短所について説明しても、いつのまにか長所の話になる
結局、短所の話であっても、長所の話になるのです。長所の話に持ち込む。
そんなふうに表現すると、面接テクニックみたいに聞こえるかもしれないけど、「長所で短所をカバーする」って、面接じゃなくても普段やってることですよね。
どんなことに対するアプローチも、あなたの強みでアプローチすることになるのです。短所への取り組み方にも、あなたらしさが出る。そうでしょ?粘り強くない人が、短所を克服するのに、“ひたすら繰り返し練習する”、というアプローチはしないですよ。そんなところウソついたって、面接官は違和感を感じます。
しっかり分析したあなたの軸をもって、どう取り組むか考えるのです。本当の答えが出てきますから。
あんまり納得できないな、という方は、下の記事にある、本の概要部分を読んでみてください。“どんなことに対するアプローチも、あなたの強みでアプローチすることになる”ということがより分かってもらえると思います。