活用方法

面接官に自己アピールを正しく伝える方法

自己アピールとは、虚勢を張ることではなく、あなたの良いところをしっかり伝えること。では、どうやったら伝わるのだろうか。この記事ではそれを説明する。

伝える相手に合わせる

例えば、あなたの卒業論文のテーマについて、小学生に説明してみてください。
と言うと、みんな工夫しますよね。易しい言葉で、細かいことは省いて。伝える相手に合わせるのが重要なのは、分かってること。でもこれが面接になると、相手に合わせることを忘れてしまう学生さんが非常に多い。忘れてしまうというよりは、分からないのでしょうね。面接官に合わせてあげる、というのがどういうことなのか。無理もありません。

社会人に伝わる話

では面接官に合わせてあげる、とはどういうことなのか。それは、社会人に合わせる、つまり、「仕事でのコミュニケーションに似せてあげる」ということです。具体的には、以下のふたつのポイントを押さえると「仕事をしてる人にとって分かりやすい話」になります。

 論理を通す

ビジネス界では有名な「空、雨、傘」というたとえ話があります。
『朝、空を見たら、雨が降りそうだったので、今日は傘を持ってきました』という話です。事実があり、判断があり、その結果行動がある。なぜ傘を持ってきたのか?という質問に対し、十分な回答です。こういう話し方を心がけると、伝わりやすいです。
それでも質問はされると思います。「なぜ長靴は履いてこなかったの?」とかね。でもそれは、伝わっている証拠。あなたの話が理解できた上で、さらに聞いているのですから、安心して答えましょう。

一貫性を保つ

Aという質問に対する答えと、Bという質問に対する答えが、矛盾してたりすると伝わりにくいです。一問一答は伝わっても「あれ?さっきこう言ってたけど、食い違わない?この学生さんはどういう人なんだろうか?」と、分からなくなります。肝心の「あなたはどういう人なのか」が伝わらなくなってしまう。
しかし、これは私の紹介した自己分析がしっかりできていれば、心配いりません。どんな質問でも、自分の軸を基に答えている限り、おかしいことにはなりません。

ちょっと注意してほしいのは、“一見、矛盾しているように見える場合”。きっと、面接官から突っ込みの質問が来ると思います。「あれ、さっき人と接するのが好きって言ってたのに、休みの日はなぜひとりの時間を大切にしたいの?」とか。そういう時は落ち着いて、「こういう観点から見たら、矛盾していません」と答えればいいだけです。
「人と接するのは好きですが、物事を深く考えるのも私の強みです。平日は人と接することが多いので、休日は深く考えるほうを意識しています」とかね。

『言葉として矛盾がない』ことを無理に説明しようとすると苦しいですから、『あなたという人間として矛盾がない』ことを説明すれば大丈夫です。

強みや弱みが1種類だけの人間なんていませんから。

面接ではとにかく熱意で伝えようとする人が多いですが、論理です。社会人に伝えるには、論理を大切にしましょう。

photo credit: steevithak 2017-05-04_12-35-07 via photopin (license)

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