自己分析がしっかりできていれば、面接で質問の狙いを深読みするのは、お勧めしない。メリットがあまりないから。この記事では深読みするデメリットについて、例を挙げて説明する。
間違った情報に振り回されない
世の中には、就職活動や面接に関して、間違った情報があふれています。わざとなのか、無意識なのか、はたまた特殊な例をよくあることのように拡大してるからなのか。これなんかが、その最たる例ですね。
面接官「今日はここまでどのように来ましたか?」 自分「***」 - Togetter
これ、多くの企業で聞かれる質問だというのは、事実でしょう。でも、面接官が何を狙って尋ねているか」という部分は、間違っています。短時間での面接の中で、いくつも質問と回答をやりとりするのに、『「論理的に話せるか」を試すためだけの質問』なんて時間がもったいなくて、するわけないでしょう。書いてる人アホちゃうか。
この質問の意図は何か
でも、すべての質問に意図があるのは事実です。そりゃそうだ、意味のない質問なんてしてる時間がないのだから。では、この質問の意図はなんでしょうか?
ほとんどの場合、「ここまでどうやって来ましたか?」はあなたをリラックスさせるための質問です。答えやすい質問でも、ちゃんと答えられると、少し落ち着くものでしょう?面接官だって、あなたのいいところをしっかり引き出したいから、そうやってリラックスしてもらおうと思っているのです。面接の冒頭、貴重な時間を少し割いてでも、です。それを分かってほしい。
ところがこれを「うわ、論理性を試されてる!」なんて緊張してしまっては、めちゃくちゃもったいない。笑顔で「いや~ここに来る道、迷っちゃいました」って言ったっていいんですよ。さすがに何言ってるのかわからないのでは困るけど。
質問の意図は読んだほうがいいのか
質問の意図を深読みするなんて、お勧めしません。身動き取れなくなるだけで、デメリットのほうが多いと思います。
正直、質問の意図などどうでもいいのですよ。あなたたち学生が、深読み合戦で採用のプロに勝てるわけないでしょう。本当のことを、伝わるように伝えればいいのです。それに、ひとつの回答だけでダメになったりはしません。30分とか1時間のトータルでどうか、という判断がなされるのだから、一問一答に深読みしても意味がないのです。正解があるわけではない。あなたがどういう人間なのか、それを伝えることに集中しましょう。
ただし最後に注意。「深読み」はやめたほうがいいけれど、質問を正しく解釈することは忘れずに。つまり、聞かれたことに正面から答えるということ。聞かれた質問と全然噛み合わない答を返してたら、バイトの面接ですら受からないでしょ。そこは注意していきましょうね。