「自分が知らない自分」を教えてくれるような診断系の分析は面接では役に立たない。でも、どうしても診断系の自己分析をやってみたいときのため、おすすめの本を紹介する。
面接に役立つ診断本
私が唯一、これはやっておいてもいいかも、と思うのはこの本の強み診断。
この本は、ごく簡単に言うと、
才能というのは、バイオリンがうまいとか、サッカーがうまいとかではない。「こういう行動を取る傾向が強い」という行動特性である。あらゆる場面で似た行動を取る積み重ねにより、結果としてバイオリンがうまくなったり、サッカーがうまくなったり、あるいはサッカーでも監督をやるほうがうまくこなせたりする。自分の行動特性を正しく把握して、行動特性に合った形で自分を伸ばせば、才能は開花する。
という話です。
もう少し、私独自の解釈で噛み砕くと、
例えばサッカーやバスケでディフェンスの天才がいたとする。でもその人は、「サッカーの天才」「バスケの天才」なのではない。「昔から、人の動きを観察することが好きな人」「いつも先を読むことを考えている人」なのだ。
というようなこと。だから、自分は天才じゃなかった、とあきらめる必要はどこにもなくて、正しく努力すれば才能を開花させることができる、という話。今からでも。
では、あなたの行動特性はどのようなものでしょうか。
この本には、1回だけWeb診断に使えるコードが付いています。その診断をやれば、あなたの行動特性を教えてくれるのです。
診断をしたい人は、この本を中古ではなく、新品で買わなければならない。うまいことできてますね。
この診断をやるとどう役立つか
この本の診断は、あなたの強み(行動特性)を教えてくれます。自分はどういう人間か、って、言葉にするのは難しいですよね。だけどこの診断をすれば、「ビジネスマン(面接官)に伝わる言葉で」あなたのの強みを教えてくれる。これが、この診断をお勧めする理由。学生さんって、普段ビジネスマンと接していないから、強みを表現する語彙が乏しいのです。ほとんどの学生さんは「チャレンジ精神」「粘り強さ」「コミュニケーション力」という単語で自分を表現しようとする。悪いことじゃないです。悪いことじゃないけれど、それでは他の受験者と変わらないから、少しでも自分らしい単語を見つけたいですよね。この診断は「ああ、自分をこういう単語で表現すればいいのか」という参考になります。
この本おすすめです。もちろん、診断が終わったら、今度は自分の力で、分析をしておきましょう。
photo credit: verchmarco Im Regal sortierte Hanteln für Kraftübungen in Fitnessstudio via photopin (license)